関西人間図鑑  【第9回  

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暮らしの質にこだわる
 初めて「旧暦カレンダー」を作った1987年には、4000部すべてがはけた。しかし、数年後のバブル絶頂期にはわずか800部しか売れず、残りの処分に頭を抱えた。
「お金と豊かさは、いかに反比例しているかがよくわかりました」
 景気がいいと、人びとは本当の“暮らしの質”に目を向けようとしない。
「そういう意味では、今こそが温故知新。新しい生きかたを模索するチャンスだと思います」 
 平日は都会、週末は田舎暮らしをする「二住区」の生活を推奨している。
「3メートル角ほどの家なら、手ごろな値段で十分自作することができますよ」
 季節を肌で感じることのできる田舎暮らしでは、旧暦カレンダーが最良の友となってくれるにちがいない。
■03年9月17日掲載。データなどは掲載当時のものです。


 


≪分類≫
スローライフ目 
旧暦科

≪生息地≫
大阪

≪年齢≫
61歳


≪分布≫
南太平洋諸国から広島の片田舎まで

≪活動時間≫
四六時中

≪好物≫
いろりで焼いたサンマ

≪相棒≫
月のリズム

≪天敵≫
アタマの硬いお偉方

 
取材・文/中村 神無