関西人間図鑑  【第25回  

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ナゾのアートマン
 0歳から80歳までを虜にしてしまう、相手を選ばないキャラクターの持ち主がいる。あるときは、チビッコたちのヒーロー「歌のお兄さん」。あるときは、「作曲家」。またあるときは、18歳〜40歳まで幅広い役柄を演じ分ける「若手俳優」。その一方で、50歳〜80歳の有閑マダムたちを相手に、朝早くから絵手紙を教える「絵手紙作家」。「子どもの頃から、ボクの将来の夢リストにサラリーマンという職業はなかったですね」と、きっぱり言い切る。10歳のときに「子役のオーディションがあるから、一度、受けてみませんか?」と、休日に家族と出かけた梅田でタレント事務所のスカウトマンから声をかけられた。
「父は普通のサラリーマンでしたし、芸能界には無知でした。でも、入所金やレッスン料がタダだと言うし、事務所はとてもきちんとしたところで。これだったら大丈夫だろうとオーディションを受けたんです」
 その2ヵ月後には、30分枠のドラマ『怪人二十面相と少年探偵団』に出演していた。  ピアノも習い始め、少年は大人並みの多忙な日常を過していく。


 


≪分類≫
タレント&絵手紙作家目 
マルチ芸術家

≪生息地≫
兵庫県伊丹市

≪年齢≫
36歳


≪分布≫
関西一円

≪活動時間≫
朝〜深夜

≪好物≫
旅行(特にフランス、香港)

≪相棒≫
愛車(6代目)

≪天敵≫
タバコ、風邪ウイルス

 
取材・文/松原 宏子