関西人間図鑑  【第23回  

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人の心をわしづかみにする
「一つひとつの歌の主人公になって歌ってますから。たとえば、ボクは20歳の恋人に振られた漁師で……なんてふうに、全部背景を考えています。テキスチャ−は、人一倍大切にしていますね」
 これほど“歌うこと”に魅了されるのは何故だろう?
「歌ほど人を説得させるものって、ほかにないと思いませんか?」  
 平和平和と声を荒げるよりも、ジョン・レノンが『IMAGINE』を歌うほうが琴線に触れる。
「これからはシナリオも自分で書いて、ミュージカルをやってみたいですね」と、やりたいことは次から次へと止めどなく出てくる。  
 巷ではちょっと知られたワイン通であり、趣味のイタリア料理を作るうちに集めだしたオリーブオイルや塩は相当の数に上る。自らを「凝り性」と称するが、ストイックに美しいものを探究する人に思える。
「“男なら美学を持て”。親父にはそんなことも言われました」
 加藤ヒロユキは美意識を大切にするオトコだ。
■04年12月1日掲載。データなどは掲載当時のものです。


 


≪分類≫
ミュージック目 
美術科

≪生息地≫
京都・太秦

≪年齢≫
39歳


≪分布≫
大阪市北区

≪活動時間≫
5時〜21時半

≪好物≫
ふぐ(てっさ!)

≪相棒≫
社長

≪天敵≫
ナシ(『LOVE&PEACE』な人間なので)

 
取材・文/中村 神無