関西人間図鑑  【第23回  

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Responsibility&Freedom
 オトコは、声だ。身体の奥底から湧き出す、声という泉。わざわざ汲みに行きたくなるような、清涼感のある声だ。
「親父の影響で、部屋ではジャズをかけるような小学生やったんですわ」
 美声と関西弁。そのミスマッチがクセになりそう……。
「でも、ピンクレディも大好き。自分のいいと思うもんはジャンルに関係なく聴いてました。ま、エエとこどりですわな」
 ただし、メジャーよりもマイナー。『マイノリティの中にこそ本質がある』と信じていた。
「親父にはいろいろ影響を受けましたね。 小さい時から言われ続けてきたのは“Responsibility&Freedom”。自由を与えるから責任は自分で取りや、と」
 ジャズから始まってクラシック、ポップ、カンツォーネ、そしてオペラまでを歌いこなし『音楽のソムリエ』と注目される。その道中で、“自由と責任”はいつも表裏一体だった。


 


≪分類≫
ミュージック目 
美術科

≪生息地≫
京都・太秦

≪年齢≫
39歳


≪分布≫
大阪市北区

≪活動時間≫
5時〜21時半

≪好物≫
ふぐ(てっさ!)

≪相棒≫
社長

≪天敵≫
ナシ(『LOVE&PEACE』な人間なので)

 
取材・文/中村 神無