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ハレンチな教科書 |
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女の艶かしすぎるその姿に、思わず「キャッ」と目を塞いでしまいそうになった。初めてまともに見る『春画』。江戸からある浮世絵で、簡単に言うと“ポルノグラフィティ”だ。第一印象、なんてハレンチな絵!
「と、思うでしょ? でも、むかしはりっぱ嫁入り道具のひとつだったのよ。箪笥の一番下の引き出しに、こっそり入れておくの。……なんでだと思う?」
嫁入り道具に春画?! 結びつかない2つの言葉に、少し迷った。
「これはね、当時の“性教育”。今のように学校で教わるなんてなかったし、お嫁に行くのも早かったしね。すごいでしょ」
ふふっと笑った。テレビのキスシーンでさえ、親と観ていると気まずくなってしまう私には信じられない。かなり奇抜ではあるが、春画は幼い妻の大事な教科書だったのだ。 |
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≪分類≫
日本美術目
染色科
≪生息地≫
京都・太秦
≪年齢≫
47歳
≪分布≫
京の街
≪活動時間≫
24時間
≪好物≫
描いたり考えたりする時間
≪相棒≫
縁
≪天敵≫
描いたり考えたりすることができなくなった自分
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