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30年で億の借金 |
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2度目の撮影旅行の様子をテレビで報映すると、またもや遺族からの手紙や電話が相次いだ。手紙を交わしているうちに、遺族や生き残った元兵士を現地へ連れて行くしかないと思うようになった。
「この30年で億の金はつぎ込んだかもしれへん。借金もしたし」
坪本さんは白い歯を光らせながらニヤリと笑う。遺族が同行して慰霊祭を執り行なう場合、お志で旅費をいただくこともあるが、ほとんど謝礼は受け取らない。
「30年以上、夫の最期の地を訪れたいと願い続ける女性が娘さんへ宛てた手紙なんかを読ませていただくと、やめてはいけない、これは使命だと思えてくるんですよ」
父親からの「できる範囲でいいから、世のためになることをやって死ね」その言葉が、今さらながら胸に響く。 |
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≪分類≫
潜水目
カメラマン科
≪生息地≫
大阪市港区築港
≪年齢≫
67歳
≪分布≫
南太平洋
≪活動時間≫
24時間
≪好物≫
行進曲
≪相棒≫
ダイビング用具
≪天敵≫
妻
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