関西人間図鑑  【第1回  

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歴史を持たないアートがあるなんて
 2000年、障害のある人が創るアート(アウトサイダーアート)と出会い、視野が広がった。
「障害のある人のアートは作家に話を聞けない場合もある。かかわり方に戸惑った時期もありました。それに、なぜ彼らが“アウトサイダー”と呼ばれるのかわからなかった。でも現場に行けば、美術界の流行やコンセプトにとらわれず、ただ作者の必然で、創りたい、描きたいという衝動なのがわかる。一方、現代美術は歴史の積み重ねで今がある。アウトサイダーとインサイダーの境目は、作家としての意識や美的価値ではなく、“歴史の在り方”なんだと思う」
 2003年後半、障害のある人との共同プロジェクトを立ち上げる予定だ。
■03年5月15日掲載掲載。データなどは掲載当時のものです。


 


≪分類≫
現代アート目
ライター科

≪生息地≫
大阪市

≪年齢≫
37歳


≪分布≫
ギャラリー
美術館
国立文楽劇場

≪活動時間≫
10時〜20時

≪好物≫
おかいさん(茶粥)

≪相棒≫
雄ネコの「まる」


≪天敵≫
暴走タクシー

 
取材・文/中野 純子