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4 適材適所
「大学を卒業して、どこかの会社に就職するんやろなぁ」
 漠然とした未来しか描けなかった21歳のころ、アメリカンジャンクと出会って生きる場所をみつけたように、若いスタッフたちにもそうあってほしいと願っている。
「合わない型に無理やり押しこんでもしょうがない。どんな仕事が合うかを自分の頭とカラダで見極めてほしい」
 適材適所が原則だから、自分の適性に合った仕事がみつかるまで、営業から販売、商品企画、飲食業務まで、あらゆる職種を経験させる。
 雑貨店、ダイニング、カフェなど、どの店を訪れても、活き活きと働くスタッフたちがいる。彼らの笑顔は、性に合った仕事を探し出すことができた喜びの証なのかもしれない。
ハットトリックのツボ
生活雑貨販売「シュビドゥビ」をはじめ、「ザ・ライスガーデン」や「柊屋」など、インテリアから食器までディテールにこだわったレストランカフェを経営。全27店舗を展開中。
■03年7月16日掲載。データなどは掲載当時のものです。


 

≪KEY PERSON≫

明石 雅之氏(41歳)

≪PROFILE≫

1961年、兵庫県生まれ。3回生のときに大学を中退し、学生時代のアルバイト経験を活かして1984年に雑貨の輸入業を開始。1986年に輸入雑貨・古着を扱う「ハットトリック」を神戸・三宮の高架下にオープン。その後、「シュビドゥビダイニング」や「ザ・ライスガーデン」など、飲食事業にも進出。

≪COMPANY DATA≫

●設立●
1986年7月

●事業内容●
雑貨・生活関連雑貨のデザイン製造、輸入及び卸小売業、雑貨店のMD及びプランニング全般、オリジナル商品の企画開発、飲食店など

●所在地●
神戸市兵庫区会下山町2-4-4



 
取材・文/中野 純子  写真/滝沢 稔