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4 過去から未来への橋渡し |
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平成14年、それまでのファンシーグッズやファッション雑貨から完全に撤退。店名を『いちびり庵』にガラリと改め、大阪みやげ専門店として新しい一歩を踏み出した。店内には、いちびり庵のオリジナル商品や会員になっているメーカーが製造している商品、研究会で共同開発したグッズがずらりと並んでいる。
「最近の大阪は風紀が乱れていますね。本来はおしとやかな関西弁も、柄の悪いイメージだけが一人歩きしている。だからこそ、観光客に“本当の大阪はこんないい街やで”ってアピールしたい。コテコテの大阪もええけど、はんなりとした奥ゆかしい風情だとか、伝統芸能なども知ってもらいたいんです。同時に、これからの大阪を支えていく“名物”を私らで作っていかなければなりません。これまで、いちびり案で開発したなにわ土産は200アイテムほど。『いちびり庵』の商品は、50%が研究会のメンバーが関わるものなんです。オリジナルは月に1アイテムを目標に、現在もどんどん開発を進めています」
野杁さんがなにわ名物を制作して売っていくのは、大阪の文化を守り、次の世代に受け継いでもらうため。そして、大阪を繁盛させ、大阪の未来を創っていくためだ。
「そもそも、当の大阪人が大阪の良さに気づいてない。もっと誇りをもって、大阪を愛してほしいんですよ」
なにわ大好き社長は、これからも大阪の過去・現在・未来の橋渡しとなるような“なにわ名物”に人生を捧げていくだろう。 |
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≪KEY
PERSON≫
野杁 育郎氏(57歳)
≪PROFILE≫
[出生・出身地]
1948年 大阪市
[好きな言葉]
いちびり、はんなり
[趣味・特技]
なにわの商品開発、いろいろな人との交流
≪COMPANY DATA≫
●創業●
1974年10月
●事業内容●
大阪名物・観光みやげ専門店の経営、なにわ新名物の企画・開発など
●所在地●
大阪市中央区難波1-7-2
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