Since 【第15回  

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4 自分の意味
 創業当時から傍らに水谷心氏の絵を飾っている。みずみずしい感性を失わないためだ。
 マザーネットの大きな特徴は「病児も預かる」「緊急性に応える」「家事も行う」の3本柱。受付時間が夜9時までというのも人気の秘密だ。
「子どもが熱を出すのは晩御飯のあと、8時以降が多いんです。9時まで受付時間を延ばすことによって次の日のケアリストを確保でき、安心して会社に出かけることができます」
 自分の体験に基づいてできた心強いシステムだ。「家事代行」は、特に昨年7月にオープンした東京支社で大ウケしているという。スタッフは特売日を狙って食料を買い込むなど、マニュアルではない心の通ったサービスを提供している。
 子どもを産んで、自分が存在する意味を考えるようになった。
「母親は自分ひとりしかいない。でも、私という人間も私しかいない。私は世の中の役に立つために産まれてきたんだと思うようになりました」
 マザーネットの必要ない社会を実現する。それが、彼女の生まれてきた意味なのだ。
マザーネットのツボ
熱のある子どもを預かってくれ、希望によっては看護師有資格者の派遣も可能など、痒いところに手の届くサービスは働くお母さんの心強い味方。保育所・学童保育情報などが満載の月刊情報誌「CAREER&FAMILY」も発行している。
■04年4月1日掲載。データなどは掲載当時のものです。


 

≪KEY PERSON≫

上田 理恵子氏(42歳)

≪PROFILE≫

[生年・出身地]
1961年 鳥取県米子市

[趣味・特技]
フルート、ピアノ

[座右の銘] 
努力すればいつか道は拓ける

≪COMPANY DATA≫

●創業●
2001年8月

●事業内容●
育児・家事支援サービス、小中学生の自然体験スクール、各種セミナー開催など

●所在地●
大阪市淀川区西中島6-2-3チサン第7ビル608号


 
取材・文/中村 神無  写真/滝沢 稔