Since 【第11回  

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1 チューブを鼻に……
 テンガロンハットをかぶった男が鼻の穴にチューブを突っ込み、バーカウンターで腕を組みながら気取って座っている。それはそれは奇妙な光景だった。
「その奇妙さにビビっときちゃったんですねぇ」
 商業施設や店舗のプロデュースを手がけていた佐野さん。デザインの勉強と称してアメリカの建物を見てまわっていた最中の、ラスベガスでのひとコマである。
「それが『酸素バー』だとわかるのにしばらく時間がかかりました。10キロ続くメインストリートに酸素バーが8店舗も点在しているんですよ。さすがは健康に関心が高いアメリカ人、一歩も二歩も先を行ってるなと感心しました」ときは2000年、日本でも美容・健康ブームの真っ只中。「これはイケルぞ、と確信したんです」


 

≪KEY PERSON≫

佐野 正剛氏(54歳)

≪PROFILE≫

[生年・出身地]
1949年 大阪府生まれ

[趣味・特技]
無趣味

[座右の銘] 
その場その場で変わる

≪COMPANY DATA≫

●設立●
1986年1月

●事業内容●
ウイング・アロマテラピー酸素バーのシステム機材販売・商業施設や店舗のプロデュース、及び設計デザイン

●所在地●
大阪市北区天神橋3丁目5-15天三おかげ館2F
※05年6月に移転されました。詳細はHPでご確認ください。


 
取材・文/中村 神無  写真/滝沢 稔